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織りのきものは古くは農村の女性たちの自家用として織られたもの。丈夫で着るほど体になじむ風合い、手のぬくもりを感じさせる素朴な美しさは、機械では決して表現できないため、今では手仕事の結晶としてたいへん高価になっています。でもどんなに高価であっても格付けで染めのきものの方が上。贅沢なカジュアルこそ本当のおしゃれという意味において、紬はやはり憧れのきものです。


大島紬の特長は奄美大島の風土(テーチ木と泥)が生んだ独特の染めと複雑で繊細な織り。軽くて美しい光沢の大島紬を代表するのは泥染めの茶の濃淡のもの、藍染めの深い青、そしてテーチ木ならではの深い黒もの。でも最近では薄い色や白大島などおしゃれなものが豊富につくられています。上手な選び方は信頼できる店で産地の証書を確認して買うこと。


結城紬の特長は、他の紬が繭から直接引いた絹糸を用いて織るのとは違い、繭をいったん真綿にしてそれを手で紡いだ糸を使って織り上げていることです。手間ひまがかかっている分当然高価になりますが、その独特の風合いは結城紬だけのもの。一生モノと思って信頼できる店でじっくりと選びましょう。


精巧な十字絣や亀甲絣で文様を織り上げる塩沢紬は、結城紬や大島紬と並ぶ高級品として人気があります。表面の少しザラッとした素朴な風合いと渋い色調が、いかにも北国の紬を思わせ二、三枚目の紬としてぜひ揃えたい趣です。名古屋帯やしゃれ袋帯で、さり気なく装ってカジュアルの贅沢を楽しみましょう。


紬は高価なものが多いのですが、それがすべて手仕事でつくられているからということを忘れてはいけません。手で紡いでいるからこそ糸をつないだ部分がシボになったり、昔ながらの伝統出来な方法と技で染めているから、泥染めの泥が浮いてくることがあったりします。織り上がったときのシボはキズではないし、泥が浮くのは欠陥品ではないのです。今では希少価値になってしまった手仕事の証として、何度も袖を通し素朴さになじみましょう。

民芸風の素朴な味わいをもつ紬には、たとえどんな高価なものであっても金銀系の入らないしゃれ袋帯、織り名古屋帯や染め名古屋帯を合わせます。訪問着風の紬なら、袋帯を合わせて、ちょっとしたパーティ向きの着こなしができます。帯揚げは紋りんずや、ちりめんや無地、ぼかし染めのものなど。帯締めは自由に遊びごころのあるものを選びます。ぞうりは艶のない民芸風のものやろうけつ染めのものが素敵。バッグはちょっとした外出なら巾着型も使いやすいでしょう。渋い色あいで年齢を問わない紬のおしゃれは裾まわしなどの裏地に個性的な色をもってくるのが粋。年代に合わせて裏に凝ってみましょう。

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